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ポケモンの概念を揺るがす物語!『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』が示した新たな可能性

皆さん、こんばんは!

シンオウ地方での神話に触れる冒険を終え、次にトレーナーたちが旅立ったのは、大都会と豊かな自然が融合した「イッシュ地方」でした。

2010年にニンテンドーDSで発売された『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』、そして2012年の続編『ブラック2・ホワイト2』バージョンは、ポケモンの歴史において、これまでにない挑戦と深い物語を私たちに提示してくれました。

今回は、この「BW・BW2」シリーズが、私たちにどのような新しい冒険と発見を提供してくれたのか、その魅力を深掘りしていきましょう!

 

舞台は「イッシュ地方」!ポケモンと人間の関係を問う深い物語

イッシュ地方は、ニューヨークをモチーフにしたような巨大な都市「ヒウンシティ」を筆頭に、これまでの日本をベースにした地方とは一線を画す、アメリカ大陸を思わせる国際色豊かな舞台でした。 そして、このシリーズの最も大きな特徴は、ポケモンと人間の「理想」と「真実」の関係性を深く掘り下げた、哲学的な物語です。 主人公は、ポケモンの解放を訴える謎の組織「プラズマ団」とその王N(エヌ)との出会いを通して、ポケモンと共に生きる意味を問い直すことになります。伝説のポケモンであるレシラム(ブラック)とゼクロム(ホワイト)が物語の鍵を握り、プレイヤーは彼らと共に世界のあり方を左右する決断を迫られます。

 

まったく新しいポケモンたちとの出会い!イッシュの156匹

『ブラック・ホワイト』では、シリーズで初めて、図鑑に登録されるポケモンが全て新ポケモン(156匹)という大胆な試みがなされました。

物語をクリアするまでは、過去作のポケモンには一切出会えないという仕様は、プレイヤーにとってまさに「新しい冒険」を強く意識させるものでした。 可愛らしいツタージャ、やんちゃなポカブ、そしてちょっとおとぼけなミジュマルといった新しい御三家を始め、個性的で魅力的なポケモンたちが多数登場。

中には、ユニークな進化方法を持つポケモンや、特定の場所でしか出会えないレアなポケモンも多く、新たな発見の喜びに満ち溢れていました。 この新ポケモンの追加により、ポケモンの総数は一気に649匹となり、図鑑完成はさらなる挑戦となりました。

 

バトルシステムのさらなる進化:トリプル・ローテーションバトル!

ダイパプラチナで培われたバトルシステムの基礎の上に、BWではさらに戦略性を深める新たなバトル形式が導入されました。

トリプルバトル

3対3で同時にポケモンを場に出し、位置取りや攻撃対象の選択が重要となるバトル。

ローテーションバトル

3対3で同時にポケモンを場に出すものの、バトル中にポケモンが自由に入れ替われる(ローテーションする)形式のバトル。 これらの新しいバトル形式は、ポケモンの組み合わせや技の選択肢を無限に広げ、プレイヤーの戦略眼をより一層試すものとなりました。 また、特定の天候が常に続く「特性」を持つポケモンの登場により、「天候パーティ」が対戦環境に大きな影響を与えるようになりました。

 

通信機能の進化と「夢特性」の登場

ニンテンドーDSの通信機能は、BWでさらに進化を遂げました。

ポケモングローバルリンク(PGL)と「ゆめしま」

インターネットを通じて、自分のゲームとウェブサイトを連携させる「ポケモングローバルリンク」が登場しました。

PGLでは、ポケモンを預けてWeb上のミニゲームをプレイしたり、「ゆめしま」という特別な場所でしか手に入らない「夢特性(隠れ特性)」を持つポケモンを仲間にしたりすることができました。

これにより、これまでの特性とは異なる新たな戦略が生まれ、ポケモンの育成・厳選の幅が広がりました。

ライブキャスター

ゲーム内で友達とビデオチャットを楽しめる「ライブキャスター」が登場。

DSのカメラ機能を使って、よりリアルタイムな交流が可能になりました。

Cギア

DSの下画面に常に表示される「Cギア」は、通信機能のオン/オフや、友人との交流、すれ違い通信の管理などを一元的に行える便利なツールでした。

 

続編『ブラック2・ホワイト2』が描いた、もう一つの物語

『ブラック・ホワイト』から2年後を舞台とした続編『ブラック2・ホワイト2』は、シリーズ初の正統な続編として登場しました。

Nとプラズマ団のその後の物語、そして新たな敵「キュレム」とプラズマ団の思惑が絡み合い、スケールアップした冒険が描かれました。 新たな主人公、新要素「ポケモンワールドトーナメント(PWT)」での歴代ジムリーダー・チャンピオンとの再戦、さらには「ポケウッド」での映画撮影といった、これまでになかったユニークなやり込み要素が追加され、プレイヤーを飽きさせませんでした。

 

まとめ:物語とシステムが最高潮に達した第五世代

『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』、そして『ブラック2・ホワイト2』シリーズは、グラフィックや通信機能の進化はもちろんのこと、「ポケモンと人間の関係性」という深いテーマに踏み込んだ物語で、多くのプレイヤーに衝撃と感動を与えました。 また、「全ポケモン新登場」という大胆な挑戦、トリプル・ローテーションバトル、そして「夢特性」の登場など、バトルの戦略性を極限まで高めるシステムを次々と導入し、ポケモンシリーズの新たな可能性を提示しました。 ストーリー性、バトルシステム、そして通信機能。これらすべてが最高潮に達し、多くのファンから「最高傑作」と評されることも多い、まさにポケモンの歴史における金字塔と言える作品です。 今から振り返っても、その奥深さと楽しさは色褪せません。

もし未プレイの方がいれば、ぜひこの伝説的なシリーズを体験してみてはいかがでしょうか。

きっと、新たな発見と感動があなたを待っているはずです!

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